運動療法とは
医師・患者・理学療法士の三者で情報を共有し、一人一人にあった運動療法を理学療法士の指導のもと行っていきます。 (転倒予防、腰痛体操、筋力・柔軟性・バランス能力の改善、関節機能改善など)。
物理療法とは
①温熱療法(ホットパックやマイクロ波など)、②電気療法(低周波刺激など)、③力学的治療法(牽引療法やマッサージ療法)など、医療機器を用いて行うことにより機能の回復や痛みに対しての軽減効果をもたらす治療のことを物理療法といいます。
①温熱療法(伝導熱療法、エネルギー変換熱療法)
- 伝導熱療法(ホットパック)・・・加温したパックを患部に当てることにより組織を加温し、循環改善や疼痛緩和を行います。
- エネルギー変換熱療法(マイクロ波)・・・マイクロ波が体内で吸収されて熱エネルギーに変換され組織を加温し、循環改善や疼痛緩和を行います。
適応:打撲や捻挫後、変形性関節症や脊椎症、関節拘縮、関節周囲炎、腰痛症、筋肉痛や神経痛、肩こり、血行不良、疲労などに対しての緩和・改善。
ホットパック
マイクロ
②電気療法(低周波治療)
電流は神経筋システムに作用し、筋収縮を促し、血流を増加させ、疼痛を抑制します。
適応:疼痛、関節拘縮、筋萎縮、随意運動能力低下、痙性などの緩和・改善。
③力学的治療法(牽引療法、マッサージ療法)
- 牽引療法(頸椎や腰椎牽引)
頸椎や腰椎を牽引(けんいん)することにより、椎間孔を拡げることにより圧迫されている神経根を除圧します。また、椎間関節周囲の軟部組織を伸張し、マッサージ的効果により循環を改善し、筋のスパズムを緩和するとともに、椎間板及び椎間関節の軽度の変形や変位を矯正するとされています。
適応:椎間板ヘルニア、椎間板変性疾患、椎間関節障害、脊椎症、頸肩腕症候群、腰痛、坐骨神経痛、項部から腰背部にかけての疼痛やこわばり。
- マッサージ療法(セラピストによるもの、ウォーターベッド)
マッサージにより血液やリンパの循環を促進し、可動性や疼痛などの症状を緩和・改善します。
適応:肩こり、腰痛、神経痛、筋肉痛、疲労回復、血行促進。
牽引
ウォーターベッド